テストでいい点とりました。勉強が苦痛に変わりました。 [ 元 塾講師 の本音 ]
前回の記事をもう少し詳しくしました。
話がかぶっちゃうところが多いですが、ご勘弁ですm(_ _)m
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自分が学生だった時、もしくはお子さんのことを考えている時、一度はこんなことを考えたことはないでしょうか?
「テストで毎回いい点とれば、学力が上がる」
これは一見正しいように見える考えです。
確かに学力の高い子たちは、毎回毎回テストで高得点、取ってますもんね。
でもこれは、違います。大きな間違いです。
本当のところはこうです。
「学力が高いから、テストで毎回いい点が取れる」
……同じことを言っているようで、これは実は全く違う事を言っています。
ここで一番のポイントは、
『テストでいい点を取っていれば、学力が上がるということではない』
ということです。
テストで実力以上のいい点を取りたければ、このような選択肢が出てくるでしょう。
・一夜漬けする
・過去問を解いて、傾向を把握し、対策をする
・テストに出そうな問題を解く(先生の配ったプリントや、出ると言われた問題)
・(カンニングして手っ取り早く結果を出す)
しかしですが、これをやっている子の学力は、まったく、もしくはほとんど伸びません。
このような方法でテストを頑張るとしましょう。
するとどうなるか?
テストでいい点とれます。
ならいいじゃないか!と思ってはいけません。
この話には続きがあります。
これからの学生生活に大きくダメージを残す、続きが。
テストでいい点とれて嬉しい!
そんな喜びが過ぎ去った後の、その子を見てみましょう。
今回のテスト範囲の記憶は、テストが終わった瞬間に消えてなくなります。
次回のテストの時には、同じくらい頑張らないと、点数が極端に落ちます。
そして同じくらい頑張ることはおそらく、多くの子にとって不可能です。
そもそも学んだことが頭から消えていくので、先へ進むほど、テスト勉強に費やさなければいけない時間も増えます。
その子の中で『勉強、テストは辛く苦しいもの』という前提ができます。
いくら頑張っても報われない、地獄の責め苦のように感じ始めます。
勉強が嫌いになり、授業が嫌いになり、無気力になります。
……少し極端に書きましたが、おおむね同じ結果となるはずです。
まさに悲劇です。
今まで勉強が上手くいかなかった。
だから今回、一念発起して、テストでいい点とれるよう、必死で頑張った。努力した。
そんなまっすぐな心から、こんな結果が生まれてしまうのです。
なぜこんなことが起こるのでしょうか?
努力は必ず報われるのではなかったのでしょうか?
勉強とは、そこまで難しいものなんでしょうか?
そう感じたあなたには、この言葉を送ります。
『努力は必ず報われる。
ただし、正しい場所で、正しい方向で、十分な量なされる努力であれば』
……今回はキリも良く、文章量が多くなっちゃうので、ここまでです。
次回は、それではどうしたら学力を無理なく、気軽に、努力だと思うこともないレベルで伸ばせるのかについて書きたいと思います。